東大寺に行ってきた

半年以上前から、父は「東大寺に行かなあかん!」と言っていた。
なんでか?
公慶上人坐像を拝観したい、から。
あのね、おとーちゃん、いつ行ってもお会いできるんとちゃうねんよー。


東大寺を検索する。公式サイトには
「江戸期再興の大勧進公慶上人がまつられている
 公慶堂を年2回開扉することになった。
 ・平成22年4月12日(月)法要終了後〜16時
 ・平成22年10月5日(火)転害会法要終了後〜16時
 入堂無料」
とある。
そうやん! 私、4月12日の前から言ってあるわー。
で、今回を逃したら、来年の春。寝言のように言ってるのに。
連れて行ってな〜 と、完全に人任せ。


近鉄が発売している「せんとくん 平城京 1日電車+バス乗車券」
を買って出発。
近鉄奈良駅前からバスに乗って大仏殿前で降車。
お〜、いてるよ〜、鹿さん。
久しぶりに「鹿せんべい」を買う。
買ったとたん・・・・。
ひ、えぇ〜〜〜〜〜! 鹿が襲ってくる〜! っていうくらい、
あっという間に鹿が寄ってくる。目当てはもちろん、鹿せんべい
大変や〜。そないにお腹すいてるんかいな〜。


東大寺というところは、相当広い。
小学生のときの遠足、家族で、なんやらかんやらで、行く。
けれど、公慶堂のある勧進所には初めて行った。
ご苦労がしのばれる、深い皺の刻まれたお顔。
ぽや〜んと生きてる暢気な自分・・。
この日は国宝・僧形八幡神坐像も見せていただける。
並んでいると、大勢来られていた「教育後援会」の方が
話しかけてこられた。
そのおじいさん、一行の先生で来たけど初めて見るねん・・って。
そんなん、ばらしてもいいのん??
並んで拝観していると、その一行の女性が「先生!」っておじいさん
に話しかけてこられて。
3人で「美しいですね 凛としたお姿で」なんて話して楽しかった。
もうひとつ、五劫思惟阿弥陀如来坐像。
「剃髪することもなく坐禅・思惟していたので」物凄く髪が伸びて
しまった阿弥陀如来。こんなの初めて見た。
お堂を出たところで、父が男性と話していた。母と私も参加する。
今日の開扉のために、横浜から夜行バスで来られたそうだ。
こういうときは必ず来ているそうだ。
仏像にとても詳しくて、五劫思惟阿弥陀如来はそんなに数はなく、
奈良では他に十輪院にもあるけれど、この東大寺のが素晴らしいそうだ。
とても穏やかな感じの方で、初めて会った私達にも、楽しそうに
話をしてくださった。
嬉しいな〜。
まだあるけど、続きはまたにしよう。