『レ・ミゼラブル』25周年記念コンサート その2

10分間のインターミッションのあと、第2幕。
エポニーヌのオン・マイ・オウン。
この人、声が固い。私の苦手な声質。
英語で聴くといつも思うけど、
最後の「愛してる、愛してる、愛してる、でも一人さ」は
「I love him,I love him,I love him,but only on my own」だ。
“you”じゃなくて“him”というところが切ないなあ・・・・と。
エポニーヌ&マリウスの 恵みの雨 はなかなか良かった。
マリウスって、だいたい頼りない奴なんやけど、
このマリウスはまため〜っちゃ頼りない!(笑)
調べたら、まだ10代みたい。19歳。
でも、25周年にキャスティングされてる。将来性を買って?
コゼットは歌はけっこう歌えてた。
ただ私は、上向き加減のお鼻とおっきな2本の前歯が気になった。(笑)
またヴァルジャンになるけど、彼を帰して。
こんなに素晴らしいこの曲、初めて聴いた。
来日してください、お願い。
あとね、テナルディエ。
も〜う、このおっちゃん、最高や!
上手い、上手い、上手い。
嫌なやつやねんけどなんか憎めない、コミカルな味。
夫人のおばちゃんも、お見事!
大人気やったね。わかるわ〜。
ジャベールはねー、歌が特別上手いというわけでもない。
ちょっと演歌っぽい歌い方(んにゃ、ってねちっこい感じ 笑)はわざと?
なんか好感が持てる(苦笑)ジャベール。
もっと冷た〜〜〜い感じが欲しかったかな。
ヴァルジャンの告白 で、またじ〜〜〜ん。
ほんまにこの人にヤラレタ。
エピローグの音楽でもう、全身びりびり。(あぶなっ!)
Tomorrow comes!
で、拍手したかった。いや、その前からず〜〜〜っと。
でも、誰もしはれへんかったんよねー。


物語は終わりを迎えたけれど、ここからはオリジナルキャストの登場。
コルム・ウィルキンソン(ヴァルジャン)
マイケル・ボール(マリウス)
レベッカ・ケイン(コゼット)
フランシス・ラッフェル(エポニーヌ)
など。
そしてプロデューサーのキャメロン・マッキントッシュ
作詞のアラン・ブーブリル、ハーバート・クレッツマー
作曲のクロード・ミシェル・シェーンベルク
オリジナルキャストは嬉しいけど、エポの歌声がひどい。
マリウスは太り過ぎやし。(笑・・いや、好きなんよマイケル)
マッキントッシュによれば、2002年にスクール版『レ・ミゼ』ができ、
各学校の生徒が素晴らしい演技を見せている、と。
さすがは演劇の国、イギリスやなあ。
そしてフィナーレに、「未来のキャストです!」と子供達が歌いながら登場。
こうやって、脈々と受け継がれていくんやねえ。
このコンサート、フルオーケストラ。そのレベルの高さと言ったら!
特にバリケード崩壊後のオーボエソロ。これだけで涙でるよ、ほんま。
こういうの、帝劇で聴きたい!と言ってもぜ〜ったいに無理ですから。
N響はさすがに無理としても東フィルが演奏してるようなモンでしょ?
思うに、それだけ、一大産業ってことやね。
ロンドンにおけるミュージカルは。
いや〜、ほんまに素晴らしかった。
ありがとう。


終映後、ちょっとした放心状態で。興奮状態か?
お腹が空いてたのを思い出して、続きのフロアにあるレストラン街で
遅〜い夕食。西北のガーデンズみたい。
ラストオーダー22時ってのはいいねえ。
あ! でも、私は一時間弱かけて帰らなあかんねんわー。
ま、いいわ。なんか帰りたくなかったし。
ってことで、帰宅は日付が変わる直前でしたとさ。