おのぼり物語

ミュージカル俳優・井上芳雄くんの長編映画初主演作。
原作は、カラスヤサトシの自伝的4コマ漫画だそうだが、知らない。
井上くんが主演だし、初日舞台挨拶ありのチケットを安く入手できたので行ってきた。


テアトル梅田。
舞台などないので、司会者に紹介され、客席の前に井上くん、
父親役のチチ松村さん、毛利安孝監督が登場。
客席との距離が近い、近い。そこをネタにしてた井上くん。
いつもの芳雄節、チチさん(大阪・枚方在住やって)のおもしろみ、
監督のまじめな「父と息子」というお話。


映画は「マンガ家志望の青年が東京で右往左往する物語」。
素晴らしい幸運が起こるわけでなく、
今の現実を生きている普通の人間の物語。
さえない毎日。夢と現実とのギャップ。年齢・才能という壁。
でも、観たあとの気分は悪くない。
佳作だと思う。


ひとつ。
主人公は大阪出身。だから当然大阪弁をしゃべる。
父親役のチチ松村さんは大阪出身、在住。
母親役のキムラ緑子さんは兵庫県洲本市出身。
井上くんは福岡出身だけど、上手いねんよ大阪弁
挨拶で「ボクの大阪弁が地元に方に受け入れてもらえるか・・」と
心配していたけれど、全く問題ない、大丈夫。
東京芸大声楽科卒というのは、やはり耳が常人とは違うんやろなあ。