松竹座にて

昨日書きたかった、松竹座でのエピソード。
私が取った席は、3階右列13番。
本当は一番端の14番を取りたかったのだが、
私が電話をかけた時、そこはもう売り切れていた。
で、行ってみるとその14番には、なんと小学生の女の子が座っていた。
シートに座布団を敷いて、番附・イヤホンガイド・オペラグラス、
ペットボトル(はあんまり関係ないか)、と完璧な備え。
親御さんがすぐそばの1列33,34におられるのかなあと思っていた。
ところが。
私の右隣12番に座っておられたご婦人から聞いた話。
その女の子は一人で観ている。
小学5年生である。
ご両親は外で待っておられる。
東京から観に来ていて、昼夜通しで観ている。
片岡仁左衛門丈のファンである。
ということだった。


確かに、『双蝶々曲輪日記』で仁左衛門丈が花道から登場された時、
彼女は身体も気持ちもグッと前に出て、見入っていると感じた。
「へぇ〜、子供やのに仁左衛門丈を知ってるんや〜」なんて思っていたのだ。
上演中は本当に楽しそうに観ていたし、
休憩中は熱心に番附を読んでいた。
こんな子、いるんやねえ。初めて遭遇したよ。
しっかし、小学生で仁左衛門丈のファンって・・。すごいわ。