THE SCARLET PIMPERNEL 新人公演

5月5日(水)18時開演 宝塚大劇場 B席2階15列センター
初めて見る新人公演。いつもは平日の夜に上演されるから見られへんの。
今回は、子供の日に上演。
宝塚に詳しい友人に頼んで、チケットを都合してもらう。
ありがとうございます!
演出:生田大和
指揮:佐々田愛一郎
パーシー・ブレイクニー:珠希りょう(霧矢大夢
マルグリット・サン・ジュスト:彩星りおん(蒼乃夕妃)
ショーヴラン:紫門ゆりや(龍真咲&明日海りお)
ロベスピエール:宇月颯(越乃リュウ)
プリンス・オブ・ウェールズ:響れおな(桐生園加)
アントニー・デュハースト:鳳月杏(青樹泉)
アンドリュー・フォークス:貴千碧(星条海斗)
アルマン・サン・ジュスト:煌月爽矢(龍真咲&明日海りお)


観る前に、件の友人から「学芸会やからねっ!」と言われていた。
が、それほどひどくはなかった・・と、思う・・たぶん。(苦笑)
まあ、女子高の演劇部がやるとこんな感じか?
見たことないからわからない。

マルグリット役:彩星りおんさん。良かった。
チケットは彼女のところで取ってもらったようで、挨拶文が入っていた。
だから、というわけでは決してない。良かったよ、マルグリット。
彼女が主役!?と思うほどの存在感。歌も合格だと思う。
高音と地声との切り替えをもう少しスムーズにこなせるともっと良いと違うかなあ?
芝居も、パーシーの気持ちが分からなくなってしまって苦しむ様がよく表現されていた。
研7か。本公演の蒼乃さんとは同期生やねんね。
調べたら、元は男役さんだったみたい。
入団時の年齢を考えると、まだとても若い。そっか〜。これから、やね。

パーシー役:珠希りょうさん。
背が高く、元男役の彩星さんと並んでも高い。これは宝塚的には良いことと思う。
お芝居は、とてもよかったと思う。
本役のきりやんと比べること自体が間違いなのでしない。
パーシー、ピンパーネル、グラパン、同一人物の3つの顔を表現できていた。
歌はまだまだだけれど、素直な歌唱に好感が持てた。稽古すればうまくなると思う。
明るい人柄の方のようで、良い感じ。このまま伸びていって欲しい。
この主演コンビはなかなか絵になっていた。良い感じ、なんじゃないかな?

こら〜っ! お金返せ〜!! と思ったのは、ショーヴラン役。
これは、アカンやろう? なんでこの人がやるの? 他にいてへんの?
ロベスピエール役の人のほうが、ずっと良かったのにな。
だいたい、宝塚をうまいとは思ってないけど、久しぶりに椅子から転げ落ちたわ。
背も低いし、細くて、ちっとも歌えてない。芝居も良いとは言えない。
確かに、ショーヴランは難しい役やと思う。
日本のミュージカル俳優さんの中に、この役をこなせる人が何人いるか?
(ほんまに、誰がやったらいいやろか?)
若い女の子にこれをこなせ、と言うほうが無理なのかも?
でも! お金払って見てんのよ〜、私は。 わざわざ宝塚まで足を運んで。
先日は本役の明日海りおさんがペケと書いたが、これはもう、どう表現すればいいのか。
大好きな曲♪THE RIDDLE♪がめちゃくちゃやった。ワイルドホーンさんも怒るよ。
BW盤のテレンス・マンの歌声をよく聴いている耳には、まったくもって受け付けられなかった。
もう一人、お金返せ〜!!は、アルマン役。へったくそ!
本公演と比べて出番が少ないから少々不利ではあるけれど、
それを差し引いても、ペケ!
宝塚“歌劇”団、でしょ!? と言ったら、これまた件の友人に、
うまいとは限らない・・と言われたけど。


初めて新人公演を見ての感想。
わかったのは、「これは、男役の練習の場である」ということ。
1.男役としての歩き方、立ち方、動きを練習する
1.低い声で歌う練習をする
他にもあるのだろうが、そう詳しくはないのでこのくらいで。
男役10年って、ほんまやったんや・・を実感した夜だった。
この本番一回が稽古の何回分に匹敵するのだろう?
自分でやったことがないので全くわからない。
だから、観客を入れて大劇場で、上演する。
この日は祝日ということもあってか満席だった。
指揮、楽団、音響、照明、舞台装置、などなどの裏方さん。
劇場の案内係、アナウンス係、売店やオペラグラス貸出の人達、などなど。
この人達への労働報酬もいるやろうし。お金かかってるよね。
でもね〜、お金を取って見せるほどのモンかね?


余談だが、月組娘役に、琴音和葉という人がいる。出ていたはず。
和音美桜さんの妹さんらしい。どこに出ていたんだろう?
プログラムで確認する。ジャンヌ役、らしい。
ジャンヌって・・、誰? 靴屋のシモンの妻だった。歌、あったっけ?
お姉さんがうまいからって、妹もうまいとは限らないけど、どうなん??