パイレート・クイーン

大阪千秋楽公演を観た。3階6列下手サブセンター。

脚本:アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
リチャード・モルトビー,Jr.
音楽:クロード=ミッシェル・シェーンベルク
演出:山田和也
出演:保坂知寿山口祐一郎今井清隆石川禅、宮川浩、涼風真世

やったんや。脚本と音楽が誰なのかを、昨日、初めて知った。あら、私としたことが・・。
スペクタクル・ミュージカル・アドベンチャー、なのに、年齢高めのプリンシパルキャスト。(笑)
反して、いつもの東宝ミュージカルの顔ぶれではない、若い目のアンサンブルキャスト。
カーテンコールで知寿さんが、アンサンブルキャストは6月からアイリッシュダンスのお稽古をしていた、と。
そんなに長く拘束される&体力がいる、からなんやね。
その、アイリッシュダンス、素晴らしかった! 4人のアイルランド(?)の方、ほんっとうにお疲れ様。そしてありがとう!
と〜っても良いものを見せてもらいました。

ドーナル役の宮川さんが数日前に怪我をされたことは、友人から聞いていた。
女性にモテモテのシーンや結婚式のシーンなど、踊ってはったんやろな〜と思うところがあって、
見られなかったことはちょっと残念だった。知寿さんとのダンス、とかあったのかな?
カーテンコールで「悔しかった」と涙されていて、それが今井さん、知寿さんにも波及。
前述したアンサンブルキャストのお稽古の話もあって、もらい泣きしてしまった。
そういうことだけじゃなく、舞台の出来もなかなか良かったと思う。
突っ込みどころはいくつかある(今井さんの娘の相手が山口さんって?? とか)が、
歌もダンスも全体的に高いレベルの舞台だったと思う。
知寿さんはクセのある歌い方をする人だけれど、この作品の歌を歌いこなし、さらに芝居ができる女優は、そうそういない。
四季退団後、初めて観た彼女の舞台。まだまだ健在で嬉しい。
驚いたのは、涼風さん。「女王や皇后は3度目だけど一番手強かった」とか。
素晴らしい歌声! 貫禄もあって良かったと思う。衣装代、一番高くついたでしょ?
もともとあまり好きではないし、今回も時々出るアニメ声はいただけなかったが、今まで観た中で一番良かったかな。
思わず、『レベッカ』のチケットを買ってしまった。(苦笑)
嫌なやつ、ビンガム卿役の石川禅さん。珍しい役どころ。だいたいいつも“いい人”やのに。
上手いね。歌も芝居も。好きな役者さんだ。
今井さんは良い役。彼の声質や雰囲気に合ってた。また、バルジャンで観たいなあ。
山口さんはちょっと気の毒かな。若手にこの役が出来る人がいなかったのか? いてないかな。
動きが変よ。若作りをしたせい? いや、いつもあんなかなあ。
アンサンブルの荒木里佳さん、素敵な歌声をありがとう。通訳もお疲れ様。

予想に反して、良い舞台だった。やはりミュージカルはいいなあ。