映画を観に、神戸まで

神戸市内の区民ホールで2回上映があった。
これまでに2回観ているのだが、やはり観たくて神戸に向かう。
初めて降りる駅。案内にはここから徒歩15分とあったな。
駅前の、周辺の地図 を見てだいたいの見当をつけて歩き出す。
途中、交番で聞いて無事に到着。


初めて観た時、最初ははっきり言って「はるま君目当て」だった。
でも、すぐに、はるま君演じる主人公の男の子に魅かれた。
彼の感じている不安やもどかしさ がせつなかった。
彼の持っている友達への思いやり、優しさ、家族への想い が嬉しかった。
そこに涙がこぼれる。今回また観て、その気持ちが強くなった。
その時の自分自身の心の在り様によって感じ方が異なるものだが、
それが強い作品である。


上映前に監督が「言いたいことはスクリーンに込めた」とおっしゃった。
週に一度は「DVDはありませんか」「DVD化の予定は?」などの電話があるそう。
DVD化したほうが採算が取れていいけれど、そうすると個々人で見ることになる。
それだと、「見た?」「ああ、見た見た」だけで、内容についての会話がない。
この映画は、スクリーンで、暗がりに身を置いて、見て欲しい。
そうすると、「隣の人はこの場面で笑った、泣いた」などということもある。
明るい教室で(心が震えて)泣くと、いじめられるのだそうだ。驚いた。
だから、暗がりで、自分の気持ちのままに感情を出して欲しい、と。
家族で夫婦で親子で、また知らない人と一緒に観て、帰り道、そして家庭で、映画について話して欲しい、と。
そんなお話しをされたあと、上映が始まった。

撮影当時小学5年生のはるま君は本当にかわいらしい。そしてやはり、すごい。“演じている”のではなく、“居る”。今も丹波篠山に行けば、「会えるかも?」と思える。ほんまに、丹波篠山まで会いに行こうと思っている。(笑)


文部科学省特選 なんて付いているから、確かに教育的。
そんな立派な大人が、いるもんか!というツッコミもあるだろう。
しかし、近くで上映がある際には、是非とも足を運んで観て欲しい、そう思う。
なんだか、“宣伝部”になってるかな・・(苦笑)