沈まぬ太陽

近くのシネコンで初日の最終上映を観てきた。
前日に指定席を取ったけど、余裕。終映時刻23時過ぎやからね〜。
昼間の上映はほぼ満席になっていたようだ。


原作小説は読んでいない。前知識は、映画のチラシと書店にあったリーフレット渡辺謙さんゲストのトーク番組のみ。
この小説に関しては様々な批判があるようだが、それを承知の上で紆余曲折を経ての映画化。
そうした気概がいいやん。書かれた内容が事実かそうでないかなんて、どうでもいい。ルポじゃないねんから。
主人公・恩地元役の渡辺謙さん。いい役者だ。私は、「独眼竜政宗」でヤラレタ。大好きな大河ドラマだ。
政宗のとき25歳で、今年50歳だそうだ。息子さんも娘さんもご活躍中。
余談だが、息子さん(渡辺大さん)は『風が強く吹いている』に出演している。
話を戻して。
上映時間は3時間半。途中で10分間に休憩が入る。私には『風と共に去りぬ』以来の経験。
集中がそがれるんじゃあ? との心配もあったが、やはり休憩は必要だと思う。生理現象には勝てませんってば!(苦笑)
渡辺謙さんは素晴らしい。彼がいなければ成りたたない。
対する三浦友和さんもいい。香川さんに心がいく。本当にキャストは素晴らしい。
体育館?のシーンで、まず涙が出る。出なければおかしいと思う。
でも。
結局、企業体質はよくならないのか?
人命より、自分らの出世や利権が大事なのか。政治家は権力や立場が大事なのか。
すっきりしない。男の仕事って、こんなん? こんなんやなあ(笑)。
謙さん演じる恩地も、家族にとっては結構迷惑な親父だ。
自分の義を貫いたがために、10年も僻地勤務をすることになる。
その間、かつての同志・行天(三浦友和さん)に「形だけ」侘びを入れろ と言われても拒否。
そのために、娘の縁談もあやうくなりそうになる。
父親に振り回された息子は距離を置くように。
最後には、みんな理解してくれるから、ええ家族やな〜という感じで終わる。ほんまに、ええ奥さん&子供。
もう一回、観に行ったほうがいいかなあ。父母につきあわなあかんやろうし(笑)。
父母が行くと思って入手した、今月分のチケットが2枚余っている。
何か観に行こうかなあ。掲示板で売ろうかなあ。