『人情噺 文七元結』と『舟を編む』

久しぶりに映画を観た。
シネマ歌舞伎『人情噺 文七元結
【あらすじ】
腕は立つし、人もいい左官の長兵衛は、困ったことに大の博打好き。
見かねた娘のお久は、吉原に身を売る決意をします。
事情を察した妓楼の女房・お駒は、長兵衛を諭し、
50両の金を貸し与えるが、その帰り道…。(公式サイトより)
2007年10月、新橋演舞場での上演。
配役は、
左官長兵衛:中村 勘三郎
女房お兼:中村 扇雀
手代文七:中村 勘太郎(現・勘九郎
お久:中村 芝のぶ
鳶頭伊兵衛:片岡 亀蔵
和泉屋清兵衛:坂東 彌十郎
角海老女房お駒:中村 芝翫


これ、舞台でも観たことがない。
博打で方々に借金をこさえている父親、その借金のために苦労している継母。
2人が幸せに暮らせるようにと、娘は吉原に身を売る決意をする。
・・・って、おいおい! そんな馬鹿な話があるもんかと思う。
けれど、歌舞伎の世界ではよくある話。つまり、江戸時代にはよくあった話?
良いね〜、勘三郎さん。本当に、惜しいわ。
次回のシネマ歌舞伎は6/15からの一週間、『刺青奇偶』
これは観たいなあ。配役が素晴らしい。


余談だけど。
こんなにおもしろい企画があるのに、知らない人が多いと思う。
教えても、興味ない人はさっぱりだし。
それなのに、「いいなあ〜!」と言う。
(どうでも)いいんやろ?
お金無いって言うけど、私のほうがよほど無いよ。
生きたお金の使い方を知らないだけやん、と思ってしまう。


舟を編む』やっと観られた。三浦しをんの同名小説が原作。未読。
静かな映画。大事件が起こるわけでもなく、辞書を作る人々の姿を描く。
配役は、
馬締光也:松田龍平
林香具矢:宮粼あおい
西岡正志:オダギリジョー
岸辺みどり:黒木華
タケ:渡辺美佐子
三好麗美池脇千鶴
村越局長:鶴見辰吾
佐々木薫:伊佐山ひろ子
松本千恵:八千草薫
荒木公平:小林薫
松本朋佑:加藤剛
ほか。
松田龍平オダギリジョーが良かった。
西岡って、ちゃらちゃらしたヤツかと思ったら、意外とそうでなくて。
地味で、途中ちょっと舟を漕いでしまったけど、観て損はない映画。
いや、良い映画だ。
お蕎麦食べているときに、香具矢ちゃんが馬締君の肩?に手をあてるところが良かった。
西岡の涙にも共感。
オダギリジョーって、こんなに良かったのねー。


もう一本、『セレステジェシー』というのを観たけど、好みじゃないのでパス。
5月いっぱいの鑑賞券を使うために観た。
もっと早くに使っておけば良かったな。