海辺のカフカ

海辺のカフカ』 シアターBRAVA!
1階O列センターブロック


演出:蜷川幸雄
脚本:フランク・ギャラティ
原作:村上春樹
出演:
田村カフカ 柳楽優弥
佐伯 田中裕子
大島 長谷川博己
カラス 柿澤勇人
さくら 佐藤江梨子
星野 高橋努
ナカタ 木場勝己
ほか


大阪千秋楽(公演全体の千秋楽?)を観た。
原作は読んでいない。どんな物語なのか、まったく知らないままに観劇。
で、ストーリーは、ほとんどわけがわからなかった。(笑)
途中休憩20分をはさんで約4時間、長い作品。
それでも、原作のすべてを網羅しているのではないと思う。
元々、解釈の難しい小説なんだと思う。
それを舞台化するのだから、時間的・空間的制約で、割愛するところが出てくる。
それは、大きなリスクを伴うこと。それが成功だったのか、否か。
朝から頭痛がしていたせいもあり、途中で舟をこいでしまった箇所あり。
う〜ん。機会があれば、原作を読んでみよう。
でも、たぶん合わないんだ、村上春樹は。(苦笑)


役者は、みな好演。
カフカを演じた柳楽優弥の目力はさすが。
存在感あり。透明感あり。
また、舞台をやって欲しい。観に行く。
大島役の長谷川博己。原作を知らないので驚きの設定だったけど、ぴったり。
すらりとした肢体。指先の優雅さ。静かな微笑み。
「女役」をぜひやりたいと言っていたのが、叶ったのかな。(笑)
映像でうれちゃったけど、舞台に立ち続けてね〜。
佐伯役の田中裕子。この役はこの人じゃないとできないかも。
ナカタ役の木場勝己。これも絶品。
こういう舞台経験豊富な人に囲まれて、蜷川演出で初舞台ができる柳楽くん。
君は本当に、幸せだよ。
カラス役の柿澤勇人くんも良かった。
経歴見たら、劇団四季出身だった。
『スリル・ミー』をやるんだ。
大阪は1日だけの公演で、しかも平日。
昼の部・田代万里生&新納慎也、夜の部・松下洸平柿澤勇人
昼を観ようかと思っていたけど、夜にしようかな。


終演後、長谷川くんと柳楽くんを見たくて、出待ち。
千秋楽だったから、タクシーに分乗して新大阪に向かったのかな。
長谷川くんは、こちらに向かって手を振ってから車に乗り込み。
背が高くてスラリとかっこよかった。
一緒に乗っていったのは、柿澤くん? 柳楽くんはわからなかった。残念。
あ、蜷川さんも来てた。